Mr.Childrenのこと(2)

さて、第二弾。いってみましょうか。
つれづれなるままに書くので、まとまりはないけども。

アルバムの曲構成について

『深海』は非常に特徴的だと思う。このアルバムを作ったときの彼らの心境はどんなだったのだろう。

深海

深海

『Atomic Heart』でもそうだが、前奏曲や間奏曲?のようなものがよく入る。まあ皆知っていることだろうけど。最近では『Home』なんかでもそう。途中に入れることで、うまく歌のアクセントになっているのが面白い。『深海』では、『Dive』『シーラカンス』『手紙』や『ゆりかごのある丘から』『虜』がつながってるし、『名もなき詩』の前の『Making Songs』、『マシンガンをぶっ放せ』の前の『臨時ニュース』などが奇妙だが味があっていい。特に、『ゆりかごのある丘から』と『虜』の間は、ヘリコプターのバタバタバタバタという音と『虜』のドラムのドドドドドドドドという音がつながるユニークな構成。こんな感じで書いていくとキリがない・・・。要はアルバムの曲順と構成に大きな特徴があるのだ。僕が彼らのベストアルバムを欲しいと思わないのは、全部持っているからということもあるが、別段ベストであることに意味を感じないから(彼らにとってベストアルバムを出したことは意味があったみたいだけど・・・)。アルバムを聴いていくと、ミスチルの音楽の変遷がよくわかる。

僕のお気に入りは、全部よいのだけど、あえて!挙げるとすれば『深海』『Discovery』『Q』『It's a wonderful world』『シフクノオト』『Home』『SUPERMARKET FANTASY』かなぁ。活動休止から再開した後のアルバムばっかりだわ。でも僕は常に「今の」ミスチルが好きです。曲を聴かずに買うグループなんて彼らくらいなもんだ。

Discovery

活動休止後、最初に発売したアルバム。ここからミスチルの音楽は変わり始める。少なくとも、『ボレロ』までの流れは断ち切った感じだが、まだ手探り感も残る。

DISCOVERY

DISCOVERY

『終わりなき旅』は、なんというか卒業式の定番曲らしいが、確かに歌詞はそんな感じがする。「閉ざされたドアの向こうに新しい何かが待っていて きっときっとって 君を動かしてる いいことばかりでは無いさ でも次の扉をノックしよう・・・」それでも普通の人が歌うには難しいしハイトーン過ぎる気がする(サビのキーが最後に+1、+2上がるので)でもおすすめです。いい曲だと思う。
あと、素朴な『Simple』。曲はシンプルかもしれないが、遠回りしたけど探していたものがこんなシンプルなものだと気づいたんだ、という内容の歌詞は感慨深い。内に秘めた力強さを感じる曲。
一番のお気に入りは『I'll be』。酒を飲んだ状態でレコーディングしたなどという噂を友人から聞いたことがあるが、それはさておき、元気付けられる曲である。「何度へましたっていいさ 起死回生で毎日がレボリューション」は面白い発想! 録音がシンプルで桜井の声の魅力が存分に伝わる。歌うにはかなりの覚悟が必要・・・。あと曲が長い。『終わりなき旅』もそうだが。


これは蛇足だけども、この『Discovery』からアルバムのジャケット構成が定型ものから変更されている。ディスク入れ+歌詞カードという意味では同じだが、歌詞カードがジャケットから完全に分離されている上、ディスク入れもなぜか紙で作られていて、中にビニールシートが敷かれている(ディスクを傷つけないため?)。正直、あんまり使い勝手がいいとはいえないものの、歌詞カードは分離された分ちょっと大きくなったのでまあいいか。この後の『Q』もまったく同じ構成で、『It's a wonderful world』では写真のアルバムのような感じになった。歌詞が書かれた本の中にディスク入れがある(しかもすべて紙)。まともな定型のアルバムといえば『I Love U』くらい? でもあれも歌詞カードの中の歌詞の並べ方が変だった。結局まともなアルバムなんてそれ以降作られていないのか? とも思う。一番まともな構成なのは『SUPERMARKET FANTASY』だろうか。曲も変な間奏曲っぽいのも前奏曲もないし・・・。曲はすごいけど。


このままだらだらともう少し続けてみる。