プリアンプで味付けする、という考え方

昨日行ったオーディオフェスタの続きの話。
タイムロードのブースで興味深い話を聞かされた。


そのときのシステムは確か、これだった。
SACD/CDDENON DCD-SA1
DAC :CHORD DAC64Mk2
Pre :mark levinson No320S
Power :CHORD SPM1200E
SP :Everything But the Box Ltd terra II pro
terra II proの紹介サイト
http://www.techno.to/shop/pickup/terra/index.html
形が非常に特徴的で面白い。


僕は今まで、誰もがスピーカーで最終的な音色を決めているものだと思っていた。
スピーカーはオーディオの顔であり、
すべてのアンプやプレーヤーはスピーカーのためにあるのだと。
いや、そのこと自体は特に間違っていないのかもしれない。
ただこのCHORDのパワーアンプには驚かされた。
信号に対する反応がすさまじく速いのである。
(タイムロードの人もこの点を特に強調されていた)
そしてかわいらしく見えるterra II proもモニタースピーカーらしい。
モニターアンプ+モニタースピーカー、
そして極めて色付けの少ないと判断して選んだプレーヤーや
DACを使って音色の質を確保している。
その上で、プリアンプにマークレビンソンを選んで
システム全体のクォリティを調整しているのだという。


彼は言う。
パワーアンプにも味付けを求めてしまうと収集がつかなくなってしまいます。
パワーは正確に忠実に信号を増幅してスピーカーを駆動する役割に徹するべきです」
さらにもう一言付け加えられたのが、
「このアンプは解像力に優れますが、解像度だけで考えると国産のパワーなんかの方が高かったりします。
でも重要なのは瞬時の信号の変化に対応できるかどうか、ということです。
そのへんは国産のパワーではなかなかできないところなんですよね」
だった。
大変興味深い話を多くいただいたと思う。


ところで、以前タイムロードの懸賞に応募したときに当たった
BNCのスピーカーケーブルについて聴いてみたところ、
RCA(要するに普通のピンプラグ)よりもBNCの方が高周波特性に優れており、
本格的なシステムではむしろBNCを利用した方がいい音を得やすい、という話だった。
現在のRCAはBNCに置き換えるべきだ、とのことらしい。
しかもケーブルにもエージングが必要なんだとか。これは初耳だ。