OPアンプの続き

先日のOPアンプ回路の話。

非反転増幅器は+端子に信号を、帰還信号を−端子に加える。
出力と逆位相の信号を戻したかったら
−端子に帰還させることはおのずとわかるはず。
もちろん帰還量最大は、−端子と出力をショートさせること。
これで100%帰還である。(→ボルテージフォロア)
しかし、入力は+端子に入力されているので、増幅度は1以下にはならない。
したがって利得は1以上。


反転増幅器の場合、反転出力を得たいから−端子に入力信号を加える。
ただし出力と逆位相の信号を戻すので−端子に出力を戻す。
したがって非反転増幅器とは対称にならない。


# 反転の形にしようと思ったら、帰還回路で反転させる必要がある。
# エミッタ接地で利得1の回路でも加えればできるが、強引!


非反転増幅器と違うのは、入力端子に出力を戻しているので、
負帰還を100%かける(ショートする)と出力電圧はゼロになる。
利得0を実現可能な点が異なっている。


まあ結局それだけのことである。
それだけのことであるが、OPアンプの本には明示していないのだ。
不思議である。