辻井伸行 debut


最近買ったCDです。前から買おうと思い続けて買わず、ようやく手に入れました。
Audience52SEを導入してから、行きつけのオーディオ専門店で彼の演奏を耳にしたとき、更なるグレードアップをする決意をしたわけですが。
いや、今聴いても若さ溢れる、キラキラした演奏ですね。

debut

debut

スピーカーが高いとはいえ明らかに自宅システムとは異なる次元の音。質感のよさ、奥行きの広さ、音色の美しさ・・・
自分が普段聴いている音がいかに薄っぺらく痩せているのか痛感させられた。
音量を下げても全然痩せないし、さすがにベーゼンドルファーというべきか、ピアノの響きがこの上なく綺麗で驚いた。

2008-04-13 - Cyclepoint

あの時のレコードです。
ベーゼンドルファーのスピーカーはさすがにピアノが綺麗だったけど、欲しかった響きや空間感、質感は現段階で得られていると感じています。
つまり今の音はほぼ当時の僕が望んだものといってよいです。
DACボードを追加してから音の厚みだけでなく、密度感が向上し響きの重厚さが増して、より楽しい音になってくれています。
結果的には、「アキュフェーズDP-500購入+クロック交換」の方が良かったのかもしれないですけど、
DP-500よりも安い出費でなおかつクロック交換まで試せたのは大きいといえます。
どの部分を変えたらどのような変化が出るのか、ある程度見えてきたから。
次の方向性としては、まだ気が早いですがおそらくスピーカーの「追加」でしょう。
きっとAudienceはしばらく手放すことはないです。自作パワーアンプも。


それは置いておいて、辻井君のこのレコードは、なかなかよいですね。
知らなかったのですがどうも彼は盲目のピアニストだと言うことで、幼い頃からある程度知られていたようです。
(そういえばそんな子がいることを聞いたことがあるような・・・)
クラシックだけでなく、ディスク2でオリジナル曲が5曲あって、それも瑞々しく優しい演奏です。
きっとそこらへんのリラクゼーションディスクよりもリラックスできること請け合い。
冒頭でも書きましたが、キラキラと輝くような音色がなによりも印象的です。
オーディオ的にも、まあエイベックスではありますが、直接音と間接音のバランスがよくいい録音の部類に入ると思う。
オススメのレコードです。

なお、ディスク1とディスク2のラベル部分に、それぞれ一つ、二つの黒い点が付いてます。目を閉じて触ってみると・・・
なんとも細かい配慮ですね。