東京インターナショナルオーディオショウ2006 その①

本稿は、東京インターナショナルオーディオショウ@東京国際フォーラム
レポートである。
東京の友人を訪ねてから会場へ向かった。
東京ショウは実は参加するのは初めて。
記憶を頼りに、感想を書き記していこう。

  • ロケーション

有楽町駅が最寄だが、東京駅からも歩いていける。
アクセスがしやすくてなかなかよい。

  • 建物

空間を広く使った立体的なデザインが特徴。
ただし本イベントのように、各社のブースを歩き回る場合は
無駄に空間が広いように感じられる。実際よく歩いた。
入場は、1階の受付で名前を記入し、名札をもらってから。


以下、印象に残ったブースを紹介する。


ティアックエソテリックカンパニー(Japan)
http://www.teac.co.jp/av/
言わずと知れた、日本を代表するオーディオメーカーティアック
最近高級ブランドのESOTERICが独立する形で設立したメーカーである。
今回はデジタルプレーヤーとDACに同社最高峰のP-03、D-03を用い、
プリアンプは試作品、パワーアンプはA-70という構成で
英国タンノイの新作、カンタベリーSEを鳴らした。
また、講師は録音家でオーディオ評論家の菅野沖彦氏で、
アバンギャルド社のNANOとの比較試聴もあり、なかなか興味深い内容であった。
ソースに何を使ったかは忘れたが、
カンタベリーは心地よく瑞々しい音色と響きが空間を舞う印象。深みのある音である。
それに対して、NANOは音場まわりの空気がきれいになったかのような、
透明度のある解像力に優れた音であるが、カンタベリーに比べると
かなりそっけない、冷徹な音に聴こえる。
このへんは音の好みが分かれることだろう。それがオーディオの面白いところ。
今までTANNOYのスピーカーにあまりいい印象を抱いていなかったのであるが、
今回はエソテリックのプレーヤー/アンプがソースの情報を正確に拾い、
カンタベリーを上手にコントロールして、
タンノイの伝統的な音作りのよさをうまく引き出していたのではないだろうか。
エソテリックが伝えたいタンノイがよくわかる演奏であったと思う。


●タイムロード
http://www.timelord.co.jp/
今回のシステムは、プレーヤー・DAC:(たぶん)CHORD コーラルシリーズ、
パワーアンプ:CHORD SPM1200、スピーカー:EBTB Terra II Pro という構成。
この中で最も安いのはなんとスピーカー。
去年大阪ショウで聴いたEBTBのTerra II Proであるが、
小さくてかわいいのに、音はかなり本格的で、重厚なオーケストラを朗々と響かせる。
反応の早いCHORDのパワーアンプとあいまって、
ドンときてピタッと止まるハイスピードな演奏が小気味よい。
しかしながら、音は凄いがつまらないというスピーカーとはまったく違い、聴いてて楽しい。
そこが不思議なところである。う〜ん、欲しくなるな。